carrozzeria AVIC VH9900故障!パネルが出なくなったから、自分で修理してみた。
レンコンです。
僕のクルマのカーナビは「carrozzeria AVIC VH9900」を使っています。
画面が出たり入ったりするインダッシュタイプです。
スポンサーリンク
以前はユーノスロードスター(NA型)に乗っていたのですが、ナビをつける位置がかなり下なので、上に飛び出してくるこのタイプを選びました。
2009年製のかなり古い機種になりますが、さすがはサイバーナビです。
昨年地図のバージョンアップをした事もあって、まだまだ充分に使えています。
その後に乗り換えたeveryワゴンでも大活躍しています。
その、お気に入りのサイバーナビ子ちゃんが、先月位からモニターの出し入れ時にゴトゴトと変な音を出すようになりました。
「多分、モニターを動かす車輪のような部品が壊れているのだろう。暇がある時に外して中を見てみないといけないなぁ……」
と思いつつ、忙しくてそのまま放置していました。
そうしたら、金曜日にモニターが出てくる途中で止まってしまい、ついに動かなくなりました。
その場はなんとか手で引っ張り出しましたが、これは早く修理しないといけません。
スポンサーリンク
次の日、早速修理に取り掛かりました。
周りのパネルを外して、ケーブル類をコネクターから抜き、ナビを取り外します。
横のネジを外しモニターユニットだけにします。
ケースの周りに⇒マークが書いてあるネジを外してケースを開けます。
更に、駆動部分がありそうな付近のなんやかんやを外します。
※初めて分解するので、手探りでとりあえず色々外して見ました(笑
そうすると、モニターを出し入れする部分にやっと到達できました。
モーターの回転をピニオンギアで伝えて、モニターを送り出しているようです。
モニターを動かすレールの状態を見たいので、手で動かせるようにモーターを外しました。
ギアを手で回してモニターを出してみようとした所、なんだか動きが変です。
赤い矢印のギアを取り外してみると、ギアの歯が2段になっていて、内側の歯がなんと5枚も欠けていました。
※写真を撮るのを忘れていたのでイラストで……(汗
やっと、異音の原因が分かりました。
歯がかけている部分で滑って空回りして、ゴトンゴトンとなっていたようです。
このまま放置していれば全部の歯がなくなってしまうでしょう。
さて修理方法はこのギアを交換すれば簡単に治りそうです。
そこで、このギアだけ取り寄せることは出来ないかと、carrozzeriaのサービスセンターに電話をしてみました。
スポンサーリンク
結果は、部品だけの注文は出来ないと即答されてしまいました(^^;
かなり昔(20年前位)にKENWOODのナビが壊れた時は、修理センターへ問い合わせたら壊れたパーツを販売してくれましたが、今はナビが売れないから内部部品のみ販売はしてくれないのでしょうね。
ちなみに修理に出すと数万円はかかると思います。
さてそうなると、同じようなギアを何処かで入手出来ないものか探してみました。
amazonにこんなものがありました。
この中にもしかしたら使えるギアがあるかもしれません。
壊れたギアの歯数を数えてみた所
外は24枚、内は14枚です。
amazonの写真をよく見てみると、一番近いものは24枚の10枚です。
これでは使えません。
ただし、歯が1段の24枚ギアと14枚ギアを合体させてなんとかするという手段もあります。
一か八か買ってみようかとも思いましたが、もし使えなければ全部ゴミ箱行きになってしまいます。
そうなると、あまりにももったいないのでこれは、最後の手段として考えたほうが良さそうです。
何か他にはないものかと調べていると、プラスチック部品の修理キットを見つけました。
部品の型とり用の造形素材もついていますので、ギアの型をとって、欠けた部分をプラスチックで再生できたら最高じゃないですか。
これだ!と、ついポチりそうになったのですが、レビューを見てみると……
「PE(ポリエチレン)・PP(ポリプロピレン)・PTFE(フッ素樹脂)・PA(ナイロン)・エンプラ系樹脂等には接着しませんのでご注意下さい。」とのこと。
プラリペアのサイトにも書いてありました。
http://www.plarepair.net/plarepair.htm
おっと、くっつかないものがあるの?
壊れたギアをよく見ると「POM」と書いてありました。
「POM」についてはこちらのページに詳しく書いてありました。
" ポリアセタール(POM)の特性と用途 高い耐磨耗性を活かしたエンプラ | ものづくり情報サイト「i-MAKER」
エンプラ系樹脂に該当するようなので、プラリペアでは相性が悪くて修復できません。
むむむ……
それならばいっそのこと、型を取って複製してみたらどうでしょう。
更に調べるとこんな記事がありました。
MDチェンジャーのギアを修理されたようです。
http://www.urban.ne.jp/home/date/md1/md2.html
こっちは車のワイパーのギアの修理。
http://www.geocities.jp/msak_oohs/newpage97.htm
皆考えることは同じですが、結果はすぐに壊れてしまっていますね。
レシン系のプラスチックでは強度が足りないようです。
う、う……(涙
プラリペアでの修理は諦めました。
スポンサーリンク
さて困りました。
他に良い方法はないものかと調べると……
欠けた部分をアルミで作って合体!
シュレッダー歯車の修理
目から鱗です。
本当にこんな方法があるんだ!
これなら行けるかもしれません♪
早速、家にあったアルミのアングルを切って、削って形を整えてみました。
部品が小さいので加工がなかなか難しかったのですが、なんとか出来ました。
更に強力な接着剤で仮止めをします。
そして、2つの部品を貫通するように2箇所に穴を開け、短く切ったステンレス線を差し込んでボンドで固定しました。
ボンドが乾いてから、シリコングリスを塗って取付けてみましたが、ちゃんとスムーズに動いているようです。
思ったよりも上手くいっているような気がします。
成功?かも(^^)
元の状態に組み上げて車に組み付けます。
早速動作確認をしてみたら、全く問題なくスムーズに動くようになりました。
ちょっと不安な気もしますが、アルミで作った歯が、2本のステンレス線でしっかりとギアにはまっているので、まず壊れることはないでしょう。
次に壊れるとしたら、今回欠けていなかった歯が欠けるはずです。
いやー本当に良かった!
修理期間は2日、修理代金は0円で治すことが出来ました。
本当は新しいナビを買おうかと思っていましたが、自分で修理をすると愛着が湧いてきて、まだまだ使いたくなります。
このナビ子ちゃんは、壊れて動かなくなるまで使ってあげようと思います。
レンコンでした。
今日のネコさん。
クリックお願いします♪
AmazonのAudible会員、2か月無料体験キャンペーン中