新型ハスラー HYBRID X(MR92S)、新車から2年間の燃費を公開 / その3:まとめ


森崎です。



その1(0回目〜30回目の給油まで)では納車から1年間の燃費、
その2(31回目〜55回目の給油まで)では納車後2年目〜現在までの燃費
を書きました。

その3では、2年間乗ってみた感想などをまとめてみようと思います。

▷今回、燃費の数値を記録した際の前提

→給油は毎回セルフスタンドにて「満タン」。
補給はすべて私自身で給油しています。

→夜など、なるべく涼しい時間帯に給油する。
ガソリンの「膨張率」がどの程度影響しているかはわかりませんが、ずいぶん昔に仕事の講習で「ガソリンは涼しい時間に給油すると良いぞ!」と教官に言われたことをいまだに実践しています。


▷「平均燃費」の表示について

納車から最初の頃は、新型ハスラーのメーターパネル上に表示される「平均燃費」と実燃費の比較を掲載していましたが、今回の記事では載せていません。
メーターパネル上の燃費表示は、実際に計算で求めた燃費より、いつも高い数値が表示されます。
という事で「大体の目安」は判明したため、記録するのはやめました。

※6回目の給油時に一度だけ、パネルの数値と実燃費が同じ数値となりました。


▷2年間の平均燃費はリッター28km

「2年間・55回」の給油から出た数値をまとめると以下のようになります。

2年間の総給油量:「1197.40リットル
2年間の総走行距離:「33,590.6km
2年間でガソリンに使った費用合計:「164,019円

2年間の「平均燃費」は「総走行距離÷総給油量」で「28.05km/L」となりました。




それにしても、2020年5月納車後一回目に給油した際のガソリン価格は「@114円」。2022年4月の55回目の給油時にはなんと「@162円」でした。2年間であっという間に@50円近くも単価が上昇していたんですね。

ちなみに↑の数値から「2年間のガソリン平均単価」を求めると、「費用合計÷総給油量」でおよそ「@137円」となります。


▷燃費が良いのはどんな時?

静かに乗ってみた

2年間で55回の給油のうち、最も燃費が良かったのは2020年6月(納車後3回目給油時)の「32.9km/L」でした。
乗り始めて最初期の頃だったのでアクセルワークもブレーキもゆっくり、丁寧に乗っていたことが大きいかもしれません。
31回目給油時(2021年5月)にも「32.9km/L」だったのですが、これは今回ブログに記載した燃費の数値を全て「小数点2桁以下切り捨て」としたためです。小数点以下までの数値は以下のようになっています。
3回目給油時:「32.9561km/L」
31回目給油時:「32.9066km/L」

エアコンをあまり使わなかった

2年間:平均気温と燃費のグラフ

時期的には5〜6月、9月〜10月頃、気温が20度前後で過ごしやすい季節は燃費が伸びる傾向にあります。
私は窓を開けて空気を入れ替えながら走りたい人なので、こういう時期にエアコンを使うことはほとんどありません。これが燃費が伸びた一番の要因だと思います。

バッテリーの充電を意識してみた

新型ハスラーのマイルドハイブリッドでは、バッテリーに充電されるタイミングが「走行中にアクセルから足を離して減速している時」と、「走行中にブレーキを踏んでいる時」となっています。
バッテリーの充電状態が良いほど「アシスト」が効果を発揮する機会が多くなり、結果として燃費が伸びる傾向にあった、と言うことだと思います。



「走行中にアクセルから足を離す」→「充電スタート」までにはわずかなタイムラグがあります。
「充電状態が良い」状態を作り出すために例えば「前方で停止することが予想されている場合に早めにアクセルから足を離しておく」等、必然的に運転中「充電されること」を意識したアクセルワークを行うことが、この車の燃費向上のコツと言えるのかもしれません。


実際にはマイルドハイブリッドがあろうがなかろうが、「エコドライブ」傾向にあれば燃費は伸びるものと思われます。ただ、バッテリーによるアシスト機能があれば「そこからさらに少し燃費が伸びやすくなる可能性あり」ということなのでしょうか。
こう言ったことは、最近の「マイルドハイブリッドでない」車に乗って比較してみないとなんとも言えませんが。

※エコドライブについては、環境省のウェブサイトに「エコドライブ10のすすめ」として掲載されていました。
https://www.env.go.jp/air/car/ecodrive/susume.html


▷逆に燃費が悪いのはどんな時?

2年間で最低の燃費値は2020年12月(納車後21回目給油時)の「24.1km/L」でした。

アイドリングストップが効かないよー

(アイドリングストップを使わずに)エンジンをかけたまま停車している状態が続くと当然燃費が落ちますが、意図せずともこの状態になることがあります。
それは「渋滞や洗車場、ドライブスルー等で列に並んでストップ&ゴーを繰り返している時」です。
列に並び始めた最初は、バッテリーがある程度充電されている状態なのでアイドリングストップも効きますが、しばらくストップ&ゴーが続くと、バッテリー残量の減少とともにアイドリングストップができなくなり、エンジンがかかったままとなります。
こればかりは仕方ない。


寒〜い季節

さらに私の住む地域では毎年12月〜2月頃までの気温が1桁℃になるような時期はかな〜り燃費が落ちます。
防寒着を着込んでいても、車用に積んでいる毛布をかけていても寒いものは寒い!
というわけで結局は暖房を使う機会が多くなります。
暖房をつけると「アシスト」に使うためのバッテリーがなかなか貯まらなくなり、その結果燃費が伸びにくくなる、といった具合です。

寒い時期は特に、アシストやアイドリングストップが効き始めるまでに相当な時間がかかり、「ようやく効き始めた」と思ったら、「♪まもなく目的地に到着します」とナビの音声が鳴り響くなんてことも……。

新型ハスラーのマニュアルによれば、機能がONになるために
「バッテリー内部温度」
「冷却水温度」
「CVTフルードの温度」
等、いくつかの条件が書かれていますが、実際には「もう十分に温まっているんじゃない?」と思うようなシチュエーションであっても、いつまでもいつまでも機能がOFFのまま。
もやもやが止まりません。



以前の記事で書いたことがありましたが「アイドリングストップ」の場合は、「現在なぜアイドリングストップが効かない状態なのか?」がパネルに表示されます。
↓こんな感じで。


実際にこれ↑を見ると「あ〜そうなのか〜、じゃあ仕方ないねー」と思えることも多いので、「アシスト」の方も↓こんな表示が出てくれれば少しは気も紛れるだろうに、、、
といつも考えている次第です。




ちなみに意外なことに夏場のクーラーについては、冬場の暖房ほどには燃費に影響していない印象があります。
私は冷房の風に当たり続けるのがあまり好きではないので、クーラーの風量はいつでも目盛り2程度まで。果たしてこれが燃費に影響するのかどうかは不明です。


▷その他の状態

それから「高速道路」の走行。

新型ハスラーに乗り始めてから、短〜中距離(200キロ程度まで)で高速道路を使う機会は何度もありましたが、コロナの移動制限で遠くへ行く機会はほとんどないまま2年近く過ぎ、先日名古屋方面へ行く用事が出来たのでようやく長距離を走行することができました。

夜遅くに家を出発してから5〜6時間休みなく走り続けた形。
渋滞のない夜間走行だったとは言え、全体的に安定していて乗りやすく、ほとんど疲れを感じずに目的地まで行くことができました。

以前に乗っていたワゴンRは高速走行時にハンドルがガタガタしていた覚えがあるので、「やっぱり昔の軽自動車とは随分変わったんだなー」と改めて実感。
「以前のワゴンR」と言っても20年以上前の車なので、変わっていて当然といえばそうなんですけどね。


1500ccの普通車の場合、時速60km/h〜100km/h程度で走行した場合の燃費が一番良かったのですが、新型ハスラーの場合は50km/h〜80km/h程度で走行した場合の燃費が良いように感じます。

走行中の燃費状態は、運転席のパネルに表示されている「平均燃費」の表示が目安になりますが、時速80km/hぐらいになるとそこから燃費がほとんど伸びていかない状態になります。
時速100km/h以上になると、走行中に平均燃費の数値がみるみる落ちていきました。
高速走行ではアクセルを深く踏み込む状態が続くようになるので仕方ないですね。



「新東名高速道路」の一部は最高時速120km/h区間となっているのですが、先日名古屋方面へ行った際に試したら、流石に時速120km/hで走行するのは660ccには負担が大きいと感じたため、結局は大型車の後ろにくっついて時速80km/h〜95km/h程度で走行することにしました。

東京の「首都高速道路」は時速60km/h前後の区間が多いため燃費が伸びました。
先の見えにくいカーブが多い都心部ではスピードの緩急も多くなりますが、逆にカーブ前の減速がバッテリーへ充電機会となって気持ちよく走ることが出来ました。

東京以外でも制限時速60km/h区間が多い「自動車専用道路」や「都市高速」のような場所なら燃費は伸びそうに思えます。もちろん渋滞がないことが前提条件ですが。


それからもう一つ、2020年9月に取り付けをした「ディスプレイオーディオ(PVH-9300DVSZS)」について。これを付けたからと言って燃費に影響はなかった!。。。と言い切りたいところなのですが、なんとな〜くディスプレイオーディオの電源をOFFにしている時と、ONにしている時のアシストバッテリーの充電具合が違うような気がする時があります。
もちろん気のせいかもしれませんが。


▷さいごに

以上、私の乗っている新型ハスラー HYBRID X/MR92Sの燃費について、2年間の記録と感想などをお送りしました。

「燃費」は運転する地域の気温や地形、または荷物の積載量など様々な条件によって大きく差が出ますので、上記のデータは参考程度にご覧いただければ幸いです。


ここ2年で話題になった自動車向け半導体不足も、年末に向けて解消の兆しが出てきているようですし、需給が改善したら各メーカーが続々新製品を発表!なんて流れになったりするのでしょうか?
新型ハスラーにアップデートされたものが出てきたら、「旧・新型ハスラー」になっちゃうじゃん!と要らぬ心配をしながら毎日を過ごしています。



以上、お読みいただきありがとうございました。





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3 コメント
  • 匿名
    匿名 2023年1月8日 18:33

    私、ハスラーハイブリッド購入して1ヶ月程なります。以前にもハスラーターボを乗っていたのですが この度のハスラーハイブリッドの燃費が悪くビッグしています。何故かと言うとハスラーターボに乗っていた時は冬場で15キロでした。7年間乗りました。この度のハスラーハイブリッドも15キロなんです。4回程給油しましたけど全部同じです。ハイブリッドにかなり期待してたのですが、納得行きません。乗り方はほんと普通にのっています。

    • SnowRenkon
      SnowRenkon 2023年1月11日 22:58

      森崎です。
      コメントありがとうございます。
      私の車での行動範囲はほぼ全域田舎道なので、燃費が伸びやすい条件に合致することが一番大きいと思います。
      私もハスラーハイブリッドに乗り始めて3年弱になりますが、冬場はある程度車があたたまるまではモーターアシストが効かないため燃費が伸びません。
      12月〜2月ぐらいまでの特に寒い時期は、出発してから20km以上の距離を走行してもアシストが全く効かないことすらあります。
      アシストの効き具合(バッテリーの充電具合)によって燃費が随分変わりますので、アシストの状態を確認するためにメーターの液晶モニターを「エネルギーフロー」表示にして確認してみるのはいかがでしょうか。

    • SnowRenkon
      SnowRenkon 2023年1月11日 23:31

      レンコンです。
      旧ハスラーターボは64ps、新型ハスラーハイブリッドは49ps、かなり馬力が落ちているので、ターボと同じ乗り方だとかなり燃費は悪くなるのかもしれません。
      ターボ車のようには走らないものと割り切って、発進時もアクセルをなるべく踏まないようにゆっくり加速するようにして、止まるときも回生ブレーキでしっかり充電できるように早めにアクセルをはなして走るようにするときっと燃費は改善すると思いますよ。
      わかりやすいやり方は、メーターの液晶モニターをタコメーターにして、3000rpm以上回さないようにして走るのもいい方法です。
      さらに上級テクニックは、瞬間燃費計を表示してメーターがなるべく「20」以上になるように、定速走行時は「30」以上をキープできるように走ると確実に燃費は良くなります。
      この方法で私のスペーシアカスタムハイブリット(NA)も冬場で24km/L以上で走っています。
      参考にしていただけると幸いです。

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