M2PRO Mac mini(フルカスタマイズモデル)を買ったのでレビューします。


すでにYouTubeの動画にはアップロードしていましたが、今更ながらのM2PROのMac miniと今まで使っていた M1Mac miniとの性能比較の記事を書いてみようと思います。


ここでは、動画ではお伝えできなかった細かなことや、9ヶ月間使った感想なども書いてみようと思います。

はじめに

Mac miniは後からメモリなどの追加ができないため、M2Mac miniは購入時に選べる一番良いものを選択し、SSDだけは2TBにしました。

M1 Mac mini
CPU: 8コア
GPU: 8コア
メモリ: 16GB
ストレージ: 2TB

M2 Pro Mac mini
CPU: 10コア→12コア
GPU: 16コア→19コア
メモリ: 16GB→32GB
ストレージ: 512GB→2TB

Geekbench 5

まずはGeekbench 5によるCPUとGPUの性能比較です。

CPUシングル・マルチコア比較

M1 Mac mini

M2 Pro Mac mini

CPUシングルコア
M1 Mac mini: 1769
M2 Pro Mac mini: 1956

シングルコア比較では、M2PROはM1の約1.1倍高い数値が出ました。

CPUマルチコア
M1 Mac mini: 7762
M2 Pro Mac mini: 15008

M2PROがM1の約2倍の数値となりました。

GPU Metal比較

M1 Mac mini

M2 Pro Mac mini

GPU Metal スコア
M1 Mac mini: 21970
M2 Pro Mac mini: 52165

M2PROはM1の約2.4倍になりました。

GPU Open CL比較

M1 Mac mini

M2 Pro Mac mini

GPU Open CL スコア
M1 Mac mini: 19331
M2 Pro Mac mini: 45903

GPU Metalと 同様に、M2PROが M1の 約2.4倍でした。
M1 Mac miniM2 Pro Mac mini
CPUシングルコア17691956
CPUマルチコア776215008
GPU Metal2197052165
GPU Open CL1933145903
全体的にCPU、GPUの個々の性能アップよりもコア数が増えたことがパワーアップに繋がっている印象です。

BLACKMAGIC Disk Speed Test

次に、BLACKMAGIC Disk Speed TestによるSSDのスピード比較です。

M1 Mac mini

M2 Pro Mac mini

書き込みスコア
M1 Mac mini: 2909.5 MB/s
M2 Pro Mac mini: 6552.5 MB/s

書き込みは、M2PROがM1の約2倍というスピードでした。

読み込みスコア
M1 Mac mini: 2871.5 MB/s
M2 Pro Mac mini: 5350.6 MB/s

読み込みは、M2PROがM1の約1.9倍でした。
M1 Mac miniM2 Pro Mac mini
書き込みスコア2909.5 MB/s6552.5 MB/s
読み込みスコア2871.5 MB/s5350.6 MB/s
SSD速さはかなり早くなっているようです。
ただしM2PROの512GBのSSDは速度がかなり遅いとか……

Final Cut Proの動画編集

さらに、Final Cut Proによる4Kおよび8K動画編集性能の比較も行いました。

まずは4K編集の比較です。
4K素材は24フレームの3分36秒のプロジェクトを使用しました。


4Kレンダリング

4Kレンダリングにかかる時間を比較してみましょう。

M1 Mac mini

M2 Pro Mac mini

M1 Mac mini: 1分55秒
M2 Pro Mac mini: 44秒

M2PROは、M1の半分以下の時間でレンダリングが終わりました。
更に、M1ではメモリ不足により、最大4.77GBのメモリスワップが発生しました。

※メモリスワップとは、メモリが不足したとき、未使用のデータを 一時的に 
SSDなどに 移動させて、メモリの空きを 確保することです。

4K ProRes 422HQでの書き出し

次に、4K ProRes 422HQでの書き出し比較です。

M1 Mac mini

M2 Pro Mac mini

M1 Mac mini: 58秒
M2 Pro Mac mini: 24秒

M2PROは、M1のほぼ半分の時間で書き出しが終わりました。
こちらもM1ではメモリ不足により、最大1.42GBのメモリスワップが発生しました。

8Kレンダリング

次に8K素材を使用した比較も行いました。
手持ちの8K素材がなかったため、フリー素材をお借りしました。


2分56秒の8Kプロジェクトに、テロップを加えて、更に4本の8K素材を重ねるシーンを作ってみました。


結果は……

M1 Mac mini

M2 Pro Mac mini

M1 Mac mini: 10分52秒
M2 Pro Mac mini: 1分51秒

M2PROは、M1の約1/6の時間でレンダリングが終わりました。
M1は、8K素材が重なったシーンの処理がかなりきびしいようで、レンダリングが一度で終わらず、何度も行き来しています。
また、メモリスワップが8.56GB発生しました。
8Kでは、差が大きく開きました。

8K ProRes 422HQでの書き出し

最後は8K ProRes 422HQでの書き出し比較です。

M1 Mac mini

M2 Pro Mac mini

M1 Mac mini: 11分47秒
M2 Pro Mac mini: 1分55秒

M2PROは、M1の 約1/6以下の時間で書き出しができました。
また、メモリスワップが最大10.15GB発生しました。
M1 Mac miniM2 Pro Mac mini
4Kレンダリング1分55秒44秒
4K ProRes書き出し58秒24秒
8Kレンダリング10分52秒1分51秒
8K ProRes書き出し11分47秒1分55秒
やはり8K動画編集では 扱うデータ量が増えるため、M1の16GBのメモリではきびしいようです。

まとめ

M2 Pro Mac miniはM1 Mac miniの約2倍の性能を誇っていることがわかりました。
しかし、購入金額も2倍になっています(笑

購入時に検討対象としてMac StudioのM1 Maxモデルも候補に上がりました。
しかし現在M2モデルのMacが次々に発売されているので、Mac StudioもすぐにM2モデルが出ると思いMac Studioを外しました。
またM2 Pro Mac miniであればデザインのコンパクトさも気に入っていますし、HDMIの性能アップ、そして次のMac miniが発売されるまでには少なくとも2年かかると予想されることを考えてこのモデルを選択しました。
現在M2 Mac Studioが発売されていますが、円高の影響もあってびっくりする金額なので改めて今回のM2 Pro Mac miniの選択は正解でした。

使用した感じはM2 Pro Mac miniはさすがにメモリも増えてコア数も増えているので、こんなに小さいのにとてもパワフルです。
色々な作業がとてもスムーズで、はかどります。

でも難点を一つ言えば、VR180動画の編集に関してはギリギリなんとかこなせている感じです。
VRの動画は特に重たいようですね。
更にSSDの容量を馬鹿みたいに食います。
10〜20分の動画は2TBでも足りないことがあります。
本体ストレージの容量を極限まで開けないと編集ができませんでした。
次にMacを買うときは4TBを選択すると心に決めました(笑

そんなこんなで、もしかしたら次に購入するモデルはM3 Mac Studioを選択するかもしれません。
※予算があればですが(汗

最後に

さて約9ヶ月間使ってみて改めてM1 Mac miniのコスパの良さを感じます。
私はVR180動画をYouTubeにアップロードしているので、8K以上の素材を扱うため、M1 Mac miniでは苦労をしていましたが、通常の4K動画編集であれば問題ありません。
私のように重い作業をしないのであればM1 Mac miniでも充分だと思います。
その点を考えればM2 Pro Mac miniでなく、M2 Mac miniでもいいのでしょうね。
ただし、SSDは1TBをオススします(笑



レンコンでした。




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